和時計 Japanese Clock in Edo-era
世界唯一の昼夜12刻制の機械時計
 
       
和時計は,300年間棒テンプのメカに徹した
   
 時計の仕掛け直しをする娘  部屋の隅に櫓時計   
  西川裕信筆「柱時計と美人画 鈴木春信画「ささやき」   
 
和時計の特徴 不定時法
 西欧では、機械時計の出現とともに、1日を24等分する定時法に切り替わったが、日本では明治初めまで、人間の生活感覚に合わせて日の出を明け六ツとして昼の始まりとし、日没を暮れ六ツとして夜の始まりとする,昼夜をそれぞれ12等分する不定時法が用いられた。不定時法の機械時計である2丁天符和時計は、日本独特で世界的にも貴重な遺産である。
 
日本初の時計職人 津田助左衛門
     
津田助左衛門の2丁テンプ櫓時計 愛知県刈谷市郷土資料館蔵

末松良一(Yoshikazu Suematsu) 電子メール:suematsu@toyota-ct.ac.jp