細川半蔵頼直
通称からくり半蔵

土佐藩長岡郡上末松出身
(高知県南国市)

南国市地図
 
世界に誇る機械工学原書
『機巧図彙』の著者=細川半蔵頼直

上巻の1ページにある目録

首巻、上巻、下巻の3部作
4種類の和時計、9種類のからくり人形について
その仕組み、諸元寸法、製法が記載されている


〜半蔵の足跡〜
1741年 細川理太右衛門の長男として誕生(鈴木一義氏説)
1742年 誕生(山口隆二氏説)
父が生家建設、大工、建築の技術学ぶ

1770年 郷士職を相続する       
暦学を片岡直次郎に学ぶ
儒学を戸部愿山に学ぶ 

1778年頃  京都で写天儀作成、行程儀(万歩計)作成
楠瀬直助宅で、時計見る

1790年 楠瀬直助宅で、時計の分解組立を行う

1791年 出府、村境の橋桁に決意を記す
「不揚名字天下不復過此橋」
(天下に名を上げずんば、再びこの橋を渡らず)

1794年 幕府暦作方御用、3人扶持

1796年 半蔵死亡(病気説、毒殺説など謎の死)

1796年 「機巧図彙」出版 



細川半蔵頼直の功績

・「機巧図彙」を出版し、江戸時代のからくり人形技術を
機械工学書として、後世に残した。       
後の田中久重や大野弁吉にも大きな影響を与えた。
昭和40年代に「茶運び人形」を蘇らせたのも本書による

・暦学者として、寛政の改暦に貢献

・大津屋金蔵作の七妖品玉人形にも引き継がれた
半蔵と同じ土佐藩長岡郡出身
世界的にも珍しい箱の中の品が7種に変る手品からくり

峰崎十五氏所蔵



細川半蔵頼直の資料について

細川半蔵の出身地:南国市の田中瀧治先生著
「細川半蔵頼直」原寸大影印と解説付

細川半蔵伝ともいうべき田中瀧治先生のライフワーク
からくり半蔵の精神を受け継ぐ若者が育つことを願って書かれている

田中瀧治先生の紹介や「機巧図彙」については
からくり半蔵ホームページ
に紹介されているのでぜひ御覧ください